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肩関節脱臼の予防

昨年の大会のときからの宿題、肩関節脱臼の予防についての記事。
図や動画を入れたほうが判りやすくて良いなあとか考えながら、素材がなかなか手に入らず。
このままだといつまでたっても出来上がらないので、とりあえず文章のみ上げました。

判りにくいところが有ればコメントください。

カヤッックで肩を痛めないコツ・・・・乗り続けるために。

カヤッキングでの肩の怪我の代表格といえば脱臼です。
一度脱臼すると、軽いものでも回復するまで最低でも半年はかかりますし、手術や長くて大変なリハビリをしないといけなくなること、再脱臼を繰り返すことも多いです。
以下は、肩をカヤッキングで脱臼しないために大事なことと、脱臼の治療についてのまとめです。


まずは、簡単な肩の仕組みから。

肩関節は体の中で一番動く範囲が大きな関節です。
そのため、体の中では一番不安定で脱臼しやすい関節でもあります。

股関節と同じくボール アンド ソケットといわれる構造の関節ですが、股関節のようながっちりとした組み合わせではなく、丸い上腕骨頭を肩甲骨のお皿のように平らな関節面が受けています。
それだけでは不安定すぎるので、その周りを筋肉や腱(腱板、投手のトレーニングなどでインナーマッスルと紹介される。)靭帯や軟骨が支えています。肩関節の上の方は肩峰という肩甲骨の一部が張り出しています。


カヤッキングでの注意点

パドルのポジションに気をつけることが脱臼予防の基本です。
  「パドルシャフトを顎より上に上げているときは水をつかまない。」
  「肘を肩より上に上げて水をつかまない。」
 
カヤッキングでの肩関節脱臼の大半は、前方脱臼と言って、上腕骨頭が肩甲骨の関節部分から前方に脱臼することがほとんどです。

腕をあげた万歳のような状態から、さらに腕を後ろに動かそうとすると上腕骨は肩峰に当たってとまります。
そこからさらに腕を後ろに引っ張るような無理な力がかかると、肩峰が「てこ」の支点となって肩関節から上腕骨頭が前方に外れてしまいます。
肩の構造上、上と後ろは骨の支えがあるのですが、前側、下方は薄い筋肉と腱で覆われているだけですから、そこに強い力がかかると腱や筋肉では支えきれません。

サーフカヤックではダンパーに捕まってブレースするときや、波に巻かれている状態でロールするときに脱臼することが多いようです。
そういう時に極力腕をたたむようにして万歳の体勢にならないようにすれば、脱臼はしにくくなります。

その目安として、「水をつかむ時にパドルシャフトを顎より上に上げない」「肘を肩より上に上げない」ように気をつければ、腕はたたまれた状態を保てます。

しかし、とっさの時には普段していることしか出来ないもの。
普段からブレースする時にパドルを顎より上には上げない習慣をつけることが大事です。


また、岸近くの浅いところで無理やり底付ロールをやって脱臼した方も居ます。
パドルの端が海底に固定された状態でロールをしている最中に、大きな波の力を受けると肩はひとたまりもなく脱臼します。

波のパワーがあるときに沖で脱艇すると自分も危ないし、水舟の無人カヤックが波に押されて吹っ飛んでいくと他人も巻き込む恐れがあるためなんとしても脱艇はしないようにしたいものです。
しかし、岸近くなら自他に危険が及ぶ可能性は少ないので、そこでは無理にロールで上がらず脱艇を選んだ方が無難かもしれません。

浅いところでは、巻かれて頭から海底に叩きつけられて頚椎・頚髄損傷を起こすこともあります。
重い頚髄損傷では首から下の永久麻痺という大変な障害を残します。
岸近くは要注意エリアです。


筋力トレーニングで肩関節の脱臼は防げるか?

肩を脱臼しないための筋力トレーニングはありません。
肩関節脱臼をした後のリハビリテーションとしての筋力トレーニングは有効ですが、いくら鍛えても、悪いポジションで腕が後ろに引かれて、肩に無理な力がかかってしまえば肩は簡単に脱臼します。
腕が伸びた状態で肩関節の脱臼を防ぐように働ける筋肉はありません。

ただ、腕が伸びた悪いポジションにならないために、懸垂などで腕が上に持っていかれないようにトレーニングすることは少しは効果があるかもしれません。


脱臼後の話

いくら注意していても脱臼をする時はします。
脱臼を起こしてしまったら出来るだけ早く診断して、整復(脱臼を元に戻す)することが大事です。
整復までの時間が長引くほど筋肉は痛みのために緊張して、脱臼を元に戻すのが難しくなります。
さらに脱臼している間、関節の筋肉や神経の血行は悪くなり、障害を残しやすくなります。

肩の脱臼と思っていたら、鎖骨骨折や「上腕骨折だったとかいうこともあります。
初めて脱臼した人は出来るだけ早くX線検査が出来る整形外科医が居る病院を受診してください。(整形外科と看板が出ていても、本当に整形外科医が居るかどうかは確認をした方が良いです。)

近くに病院がない山奥や海外などで仕方なく自分で整復する時は、

手で膝を抱え込むようにして、ひざの裏で両手を組む。
そのままゆっくり膝と背中を伸ばすようにして、腕を引っ張る。

という方法や反対側の手で、脱臼した側の手首を握り、頭上に引っ張り上げる方法があります。
いずれもやるならば早くやらないと筋肉が緊張して戻しにくくなります。

もしも、脱臼した腕がしびれていたり、手に力が入らないというような神経や血管を痛めている症状があった場合は動かさずに出来るだけ早く、手術も可能な整形外科を受診してください。


肩関節脱臼は、元に戻したらそれで治療は終わりというものではありません。

肩が脱臼したということは、支えていた筋肉や腱、関節軟骨といった軟部組織が傷ついたということです。
傷ついた軟部組織が元に戻らないと、肩は大事な支えを失ったままです。
そうなると、以前より簡単に脱臼するようになります。
傷ついた部分によっては手術が必要なことがあります。
また、若い人の場合、関節が柔らかいため再脱臼を起こしやすく、再発予防に手術が必要なことが多いです。
手術は傷ついた部位によっていろいろ方法があります。


手術をするにしろしないにしろ、傷ついた軟部組織が元の状態に戻るには、最低でも6ヶ月間は必要です。本格的な筋力トレーニングはそれからになります。
それよりも短い期間でスポーツ復帰では再脱臼の危険性は当然ながら非常に高いです。

最低で6ヶ月以上の治療期間に加えて、実際のカヤッキング復帰の基準は、

脱臼した肩の筋力や動く範囲が、脱臼していない反対側の肩と同じ強さと範囲に戻っていること

になります。

生活がかかっているプロ選手はともかくとして、アマチュアのカヤックカーならば、今後、カヤッキングを楽しみ続けるためにも十分な治療期間をとって、万全の体制で復帰をされるのが良いと思います。
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テーマ : サーフカヤック - ジャンル : 日記

コメント

No title

私の得意な如意棒ロールも意外に危ない技術なんですね。

今日の深夜から出発して、週末は宮崎へ行ってきます。 yoshiさんの分も楽しんできます。

60Kmツーリング(?)、シャリバテにも気を付けて!

No title

如意棒ロールでの脱臼例はサーフカヤックだけでなくシーカヤックでも結構あるようです。
如意棒ロールが出来る=足が付く
なので、ダンパーが激しいときな:んかは素直に珍脱、いや沈脱が良いのかも。

60キロはあくまで練習ですので、セーリングしながらユルユルと漕いできます。
正夢にならないように注意しつつ・・・
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